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  • 教育?研究

「のぞまない妊娠と赤ちゃんの遺棄について考える」多文化社会学部、河村ゼミ生による研究セミナーを開催


オンライン発表会の様子


2022年3月8日(火)、長崎大学多文化社会学部の河村有教(かわむらありのり)准教授のゼミ学生が、「のぞまない妊娠と赤ちゃんの遺棄について考える」をテーマにオンラインによる研究セミナーを開催しました。

河村ゼミは、「戦争と平和」、「ジェンダーと人権」、「宗教と国家」など、現代社会の諸問題を「法」の視点から考え、課題や問題点について検討、その中で自分の「気付き」を出し合い、さらに考察を深めていくことを主な主題としたゼミです。

本セミナーは、9月から始まった後期ゼミにおいて、「DV被害者によるDV加害者の殺人について殺人罪が問われること」や「望まない妊娠、予期しない妊娠と赤ちゃんの遺棄」などを議論していくなか、1月に「内密出産」に関する報道があったことから、これをテーマとしてさらに学習を深めていくこととなり、今回の開催に至りました。

学生らは、様々な文献?資料を読み込み、2月には熊本慈恵病院をオンラインで視察し、現状を知るため、関係者から聞き取りも行いました。

熊本慈恵病院は、親が育てられない乳幼児を匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」や病院だけに身元を明かして出産する独自の「内密出産」など、母子を守るための取り組みを全国に先駆けて実施してきた病院です。

セミナーでは、日本における妊娠中絶等の現状説明から始まり、諸外国の「赤ちゃんポスト」や「内密出産」制度についてこれまでの経緯を解説、続けて、仮に諸外国の制度を日本に適用させる場合の課題について、説明が行われました。


研究成果を発表するゼミ学生

学生らは、日本での孤立出産の危険を防ぎ、子どもの権利を保障する最善策として、ドイツのような内密出産制度と妊娠相談支援の拡大について、日本での法制化が必要であり、また関連法令の改正も合わせて行うことについて意見を述べました。

最後に「これらの問題は、多くの人が自分ごととして関心を持つことが重要。何が最善なのか、法制化するとどう変化していくのか、事実に基づき検討し、判断していく必要がある」と今後の在り方について考えを示しました。

セミナー総括としては、河村准教授から
「望まない妊娠は、防ぐことはできても完全にはなくならない。当人が『幸福追求』を選択できるような十分な相談体制と法整備が必要である。今後、法律で多様な選択肢が保障され、各々が自分の意志で選択できる制度が、構築されることを期待したい。」とコメントがありました。


セミナーで使用されたスライドを一部ご紹介



【教員紹介】
河村有教(かわむらありのり)准教授
専門科目:国際人権論、ジェンダーと人権、平和学
多文化社会学部?大学院教員紹介ページ
学部  大学院
多文化社会学部ホームページ