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長崎大学公開講座「はじめよう日本画」レポート

第1回「下地?転写」 8月7日(日)

 5名の受講者の皆さんとともに日本画公開講座が始まりました。講師を務めるのは教育学部 牧野一穂准教授です。日本画の公開講座を行うのは今回が初めての試みでしたが、5人の予約枠はすぐに埋まったそうです。

受講者の皆さんからは、「初めての日本画でうまくできるかわからないけれど、楽しみにしてきました。」「日本画を学びたいと思っていたのですが、なかなか学べる場所が見つからず…。たまたま図書館で講座の案内を見つけて、諫早から来ています。」など本講座を楽しみにしていた様子が見られました。

 教育学部 牧野一穂准教授


講座は、日本画の基本的な絵具や道具についての講義からスタートしました。牧野先生の経験をもとに、面白く説明され、少し緊張気味だった講義室内も、すぐに和やかな雰囲気になっていきました。

はじめて日本画を学ぶ方にもわかりやすいように多くの資料が用意されていました

 
続いては、朝顔の観察をし、スケッチを行いました。絵を描く際のポイントは、「①実物をよく観察する②作品集などを見て構図や彩色を学ぶ③イラストをWEBなどで検索し、「最低限この表現をすると朝顔にみえる」という特徴を掴む」ことだそうです。皆さん真剣に観察をしていました。

朝顔のスケッチをする受講者の皆さん

 
午後からは、色紙の扇形に合わせて下絵を描き、色紙に転写を行いました。また、色紙の扇部分に金色の下地を作り、第1回の講座を終了しました。

下絵を描き、色紙に転写しました

扇形に空いた部分に金色の下地を作りました

第2回「墨の仕事と彩色」 8月14日(日)

第2回目講義は「墨の仕事」から始まりました。

墨を塗る際のポイントは、リズムや奥行きを出すために、薄い色 中間の色 濃い色の3種類の色を絵の中に作ることだそうです。今回は薄い色は一度塗り、中間色は二度塗り、濃い色は三度塗りで仕上げます。

 墨の濃さを調整する牧野先生

 
続いては、主役の朝顔の花を目立たせるために、水干絵具と岩絵具を使い、彩色を行います。


水干絵具…天然の土、または胡粉や白土に染料を染め付けた微粒子の日本画絵具。伸びがよく、艶のないマットな質感が特徴。透けることはない。微妙な色彩表現には適さない。

 
岩絵具…主に鉱石を砕いてつくられた粒子状の日本画絵具。粒子は砂のように粗い。重ねて塗ると透けやすく、微妙は色彩表現に適している。

 
使い慣れない日本画の絵具に苦戦する方もいましたが、朝顔の花や額に彩色をして第2回目の講座を終了しました。

 膠(にかわ:日本画絵具の接着剤)で水干絵具を溶く

 

朝顔の花に彩色

受講者の方の彩色の様子


第3回「最終調整と落款作り」 8月21日(日)

いよいよ本講座の最終回です。前回までに既に基本的な彩色を終えているため、今回は、完成した際の様子を見てみるため、一度額縁に作品を入れてみました。額縁に入れると一気に完成に近づいた気がしますね。

作品を遠くから眺める受講者の皆さん

絵を見るときのポイントは、「少し離れて見ること」だそうです。

離れて見て、気になった部分を修正する人や、既に絵が気に入ったので落款を掘り始める人など、皆さんそれぞれに作業を進めていました。

また、最終調整段階のアレンジ方法の一つとして、砂子(金箔を細かくした物)を撒く方法や、今回は使用しませんが箔の貼り方も教わりました。

 

砂子(金箔を細かくした物)を撒く実演をする牧野先生

調整を終えると、作成した落款を押し、額縁に作品を入れて完成です。同じモチーフ、同じ画材を使用し、制作しましたがそれぞれの個性が光る素敵な作品ができました。
 

4名の受講者の方の作品


3日間にわたる、本講座は、大変好評のうちに終了しました。講師の牧野先生によると、来年度も形を変えて開催を予定しています。予定が決まりましたら、長崎大学のHPやポスター掲示等で紹介します。興味のある方はぜひ、ご参加ください。